紹介
日本を代表するメゾ・ソプラノとして活躍してきた郡愛子監修による「邦人作曲者によるオペラ・アリア」を集めた楽譜集。オペラ制作の現場で、数多くの作曲者・作家・演出家と関わり、「日本のオペラ作品をもっと知ってもらいたい!」という想いをもとに、日本のオペラシーンの第一線で活動し続けている郡愛子の強い意志に魅せられ、他に類を見ない楽譜集が制作された。一般に流通する楽譜が無く、演奏が難しかった日本のオペラ・アリア作品を数多く収録。1940年の山田耕筰「黒船」、1952年の團伊玖磨「夕鶴」と日本オペラの黎明期を代表する作品から始まり、2020年の寺嶋民哉「紅天女」や2022年の信長貴富「山と海猫」といった新作まで、80年以上に渡って日本で生まれてきた名曲の数々を年代順に掲載している。リサイタルやコンサートの演目として大変重宝する楽譜である。各曲の作曲者や関係者による解説を曲ごとに掲載。日本のオペラ作品を知る資料としても貴重である。
目次
[曲目]
・「黒船」より(山田耕筰)
・「夕鶴」より(團伊玖磨)
・「袈裟と盛遠」より(石井歓)
・「死神」より(池辺晋一郎)
・「天守物語」より(水野修孝)
・「葵上」より(別宮貞夫)
・「すて姫」より(原嘉壽子)
・「美女と野獣」より(水野修孝)
・「ハムレットの時間」より(林光)
・「キジムナー」より(中村透)
・「静と義経」より(三木稔)
・「沈黙」より(松村禎三)
・「ミスター・シンデレラ」より(伊藤康英)
・「みづち」より(白樫栄子)
・「まげもん -MAGAIMON-」より(萩京子)
・「まっぷたつの子爵」より(寺嶋陸也)
・「ひかりのゆりかご」より(吉岡弘行)
・「万葉集 ~明日香風編~」より(千住明)
・「高野聖」より(池辺晋一郎)
・「李陵」より(山下祐加)
・「滝の白糸」より(千住明)
・「咲く」より(竹内一樹)
・「遠野物語」より(吉川和夫)
・「紅天女」より(寺嶋民哉)
・「山と海猫」より(信長貴富)